ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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今日(昨日)は、免許の更新に行ってきました。
途中で雨が降り出し、駅までの道のりが困難に...バス代を節約するためと、待ち時間短縮のために歩いたのですが。
そういえば、朝も30分くらい待ったっけ。
あれだけ需要があっても、時刻表には反映されないんだね。
社会人話、第4話です。
いよいよ、あの人。もう一人のヒロインの登場。ただし、名前もセリフもありませんが。
※注意書き。
ティエリアは女の子。
ロックオンは、ニール・ディランディと表記。ティエリアの勤め先の上司。
新入社員な上、ちょっと内向的で仕事の出来ないティエリアさんと、仕事の出来る男・憧れの上司ニールさん。
明るく可愛くさわやかに!のはずが...やはり、暗く重くドロドロになりそうな...どこで間違ったんだろ。
それでは、どうぞ。
途中で雨が降り出し、駅までの道のりが困難に...バス代を節約するためと、待ち時間短縮のために歩いたのですが。
そういえば、朝も30分くらい待ったっけ。
あれだけ需要があっても、時刻表には反映されないんだね。
社会人話、第4話です。
いよいよ、あの人。もう一人のヒロインの登場。ただし、名前もセリフもありませんが。
※注意書き。
ティエリアは女の子。
ロックオンは、ニール・ディランディと表記。ティエリアの勤め先の上司。
新入社員な上、ちょっと内向的で仕事の出来ないティエリアさんと、仕事の出来る男・憧れの上司ニールさん。
明るく可愛くさわやかに!のはずが...やはり、暗く重くドロドロになりそうな...どこで間違ったんだろ。
それでは、どうぞ。
平日の昼下がり。買い物客もまばらなショッピングモールで、彼らは目を引いた。
20代半ばくらいの二人連れ。長身の明るい色をした巻き毛の男性と、その腕にぴったり寄り添い魅惑的な笑顔を向けている女性。
肩の下くらいで揺れる淡いすみれ色の髪と赤い瞳、色白ですっきりとした美人の部類だろう。
そして、こちらを振り返った男性のその顔は...。
「どうしたの、ティエリア?」
数歩先を歩くクリスに突然訊ねられ、通路の真ん中で立ち止まってしまったティエリアは我に返る。
「ううん。何でもない」
軽く首を振って、まだ納得のいかないといった表情の先輩の隣に並んだ。
定休日の今日、何時もは部屋で一人本を読んだりして過ごすティエリアを、クリスは強引に誘ってくれた。
先ほどからお洒落と甘い物に目のない彼女のペースで、何軒かの店を出たり入ったりしている。
クリスは始終ご機嫌で、楽しそうに洋服の試着をしてみたり、新作の化粧品を試してみたり。だが、ティエリアには全く無縁の世界だった。
中には、値札の桁が間違っているのではと思うような店もあった。
お目当ての品を抱えレジに向かう後ろ姿を横目に軽くため息をつき、向いのウインドウにチラリと視線を向ける。
磨かれたガラスの窓越しに、先ほども見かけた二人連れが視界に入る。仲良く腕を組んで歩く姿は彼らの親密さを感じさせ、ティエリアの全身を凍りつかせた。
男性の方は、見間違うはずもない、ニール・ディランディその人だったのである。
散々買い物を堪能し満足顔の先輩は、最後に美味しいと評判のスイーツの店に一緒に行ってほしいと言った。
「今度のデートで連れてってもらうための下見にね~」
彼女らしい理由に苦笑を禁じ得なかったが、言葉の裏の本意にそれとなく気づいていたので黙って付いて行った。
偶然、彼女と同僚との会話を盗み聞いたのだ。先日の失態を気にしているらしく、ティエリアにも迷惑をかけたと話していた。
そのお詫びのつもりなのだろう。軽い言動が目立つが、本来はとても周囲に気配りが出来る人だ。
「ほら、あそこよ!」
目的の店を発見して子供のようにはしゃぐクリスに手を引かれるまま、ティエリアも店内に足を踏み入れた。
ガラスケースに並ぶケーキはどれもお洒落で華やかな見栄えの良いものばかり。値段は驚くほどリーズナブル。当然、客は女性が多い。
奥には喫茶店が併設されており、二人はしっかり窓際の席を陣取ると、本日おすすめのケーキセットを注文した。
しばらくして見た目にも美味しそうなケーキと、良い香りを漂わせる紅茶のセットが二人分運ばれてきた。
「もしかして、甘いの駄目だった?」
「いえ...その...今日の、お風呂掃除の当番は誰だったかなあ、と気になって」
「いやだ。こんな時に寮の当番の話はやめてよ」
沈んだままのティエリアに遠慮がちに声をかけたクリスは、返ってきた返事に苦い顔をした。
その場の思い付きで苦し紛れのいい訳だ。真面目なティエリアを知っている人から見れば、彼女らしいと言えば言えるのだろうが。
「ね、ね、それよりこの間、主任とどうだったの? 何か話した?」
「...世間話を少し...あと、主任の新人時代の失敗談を...」
「元気づけてくれたのね~。おちゃらけたとこも有るけど、面倒見のいい人だから」
それは、あなたもだ。と、ティエリアは言いかけた言葉を飲み込む。
「優しい人よね...」
意味ありげに呟く彼女の方も続きを口にはしない。
――あの人は、誰にでも同じように優しい。だから、期待しちゃ駄目よ――
食の進まなかったティエリアにクリスは嫌な顔もせず奢ってくれ、「この間のお詫びよ!」とだけ言い残し、両手に幾つも下げた紙袋と共に自室へ消えて行った。
ティエリアは手ぶらで部屋に帰る。
その足で洗濯物を纏めてランドリー室へ向かった。
夕食前に洗濯を済ませば制服のブラウスもハンカチも明朝までには乾くだろう。
マメにしているのだから、変えがないわけではない。ただ習慣と、ジッとしている事ができなかった。
人気のない空間でグルグルと音を立てて回る機械。中身は制服や部屋着のみで、シンプルな色目のものしかない。
普段から洒落っ気のないティエリアを心配してか、クリスが一日引っぱり回してくれたが、洋服どころか何も買い物をしなかった。
そういえば、と思い出す。
あの女性は大人っぽく落ち着いた赤系の服を着ていた。清楚な外見に意外と赤が似合っていたのは、瞳の色のせいか。
ならば、自分にも似合うのだろうか。同じような色のはずなのだから。
あの人のように。あの彼の隣で。
花のように咲き誇る...駄目だ、想像できない。
独身だとは聞いたが、彼女がいないとは聞かなかった。
当然だろう。彼は大人で、女性の扱いにも慣れている。
同じ年頃の上品そうな物腰の女性だった。女の目から見ても、奇麗な人だった。
自分を「アーデちゃん」と屈託のない笑顔で呼ぶ、あの人。毎朝出勤時、真っ先に挨拶をしてくれ、夜退社時にも必ず声を掛けてくれる。
だけど、それは自分にだけではない。
何故、こんなにも胸がもやもやするのか。
終了を知らせる音が五月蝿く鳴っても、先ほどの光景が頭を占めたままその場に立ち尽くした。
信じ難いニュースほど、真実になる。
数日後、ニール・ディランディに辞令が出た。
来月オープンする新店舗の準備のため出向するという内容だった。
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非公開
職業:
猫好き
趣味:
読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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