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ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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今週は予定を急遽取りやめ、二日間寝て過ごしました(笑)
本当は出かけるはずだったのですが、今の時期、人込みは避けた方がいいかな~と。
朝から怪しい天気でしたが、午後から一気にどしゃ降り...今は、少し肌寒いくらいです。
もうすぐ五月も終わり、衣替えの季節だというのに、去年はこんなに寒かったかしら?
でも、虫だけは元気なようです。蚊とか、ね。
冬の間半冬眠状態だったカメも、毎日元気に水槽の中で暴れております。
庭の雑草も生え放題。
自然界って、凄いな~。


社会人話、第5話です。
なんか、雲行きが思いっきし怪しいですが...大丈夫。ちゃんと、くっつきますよ、この二人!

※注意書き。

ティエリアは女の子。
ロックオンは、ニール・ディランディと表記。ティエリアの勤め先の上司。
新入社員な上、ちょっと内向的で仕事の出来ないティエリアさんと、仕事の出来る男・憧れの上司ニールさん。
明るく可愛くさわやかに!のはずが...やはり、暗く重くドロドロになりそうな...どこで間違ったんだろ。


それでは、どうぞ。

毎朝誰より早く出社して、前日の売り上げに目を通しその日の商品の補充・スタッフのシフトを確認、二人目がやって来る頃には何食わぬ顔で迎える男。
息せき切って階段を駆け上がったティエリアは、すっかり馴染んでしまったその光景に安堵の息を漏らした。
「おはよう、アーデちゃん。やっぱり君か」
「おはようございます!」
大急ぎでバックルームに飛び込み、床掃除用のおがくずの入った洗面器と箒を持って出てくる。
それから洗面所に取って返し、バケツの水と雑巾を手に戻って来た。
おがくずを水で濡らして湿らせ床に撒く。それを箒で掃く事で埃を取り除く昔ながらの方法だ。最後に固く絞った雑巾で棚の商品を避けながら拭いて行く。
ニール・ディランディは嬉しそうに口元を綻ばせながら、そんな光景を見つめていた。
下ろしたての真新しい制服に身を包み、初めてやって来たのはほんの三月ほど前か。
人一倍不器用な少女で、雑巾の絞り方さえ怪しかったのを思い出す。口べたな子で接客も満足に出来ずオロオロしていた。
最初は正直何時まで保つかと心配したが、意外と見た目に反して根性があり、生真面目で一生懸命だ。向学心もある。
単調な作業にも決して手を抜かない。
すっかり板についた手つきで売り場を整える彼女の姿に、思わずクスリと声が漏れた。
「あの、主任、何か?」
「いや、頼もしくなったなあと、思ってね」
手にしていた書類をレジの陰になる位置に置くと、彼は腰を降ろしていた椅子から立ち上がった。
「今までみたいに、俺は毎日ここには来られなくなるけど、大丈夫だな?」
覚悟はしていたが、改めて本人の口から聞かされるとやはり動揺は隠せない。ティエリアは黙って俯いた。

――あくまでも、オープンまでの準備のために一時出向、ということだから――
先日、事の真相をハッキリさせようと詰め寄るクリスに、ニール・ディランディは笑顔で答えた。
新店舗はここより面積も狭く規模も小さい。様々なファッション関係の売り場が混在する本店から、より需要の高さが見込まれる部署が選定され、ティエリア達の売り場はほぼメインに選ばれていた。
作業の効率化を図るため、各部署から代表が選ばれ交代で準備の為のアドバイスに赴く。メンバーの中でもより重要な役割を与えられたのが、彼だったのだ。
殆ど責任者と言っていいポジションだ。
その為、ニールはほぼ毎日通わなければならない。

「俺のいない間は、クリスと協力して頑張ってくれ。頼んだよ、アーデちゃん」
言外に「期待してるよ」とも取れる物言いに、ティエリアの胸中は複雑だ。
普段なら素直に嬉しいと思える言葉も、すべてにタイミングが悪く、今は寂しさと空しさが入り交じるだけ。
「代理人も手配してくれているらしいから、心配はしてないが...そうだな、俺がちょっと寂しいかな。何しろ...」
ニールは一度言葉を切って、少し思案する様子を見せた。次に吐き出されたのは。
「アーデちゃんに、毎日会えなくなるからな...」
朝から君の顔を見ると元気が出るんだよ、とまぶしそうに目を細める姿に、ティエリアは涙を必死で堪える事しか出来ない。
そんな台詞は言わないで欲しかったのに。
恨めしさに唇を噛み締める。何時もの軽口だと分かってはいても勘違いしてしまう。なぜ、その言葉をこの人は選んだのだろう。
ティエリアの気持ちを知った上での事なのか。それとも。
自分が知っているのはこの目の前の人物のほんの一部だけ。もしかしたら本質の部分でさえなく、作られた虚像を追っているのかもしれない。
ひとり空回りしているのが、情けなくて惨めだった。


「ディランディ主任が抜けて大変だろ。売り場に商品運ぶくらいなら、手伝うよ」
在庫を確かめるため、昼食の後食堂と同じ最上階にある倉庫に立ち寄ったクリスに、温厚な性格の倉庫番アレルヤ・ハプティズムが言った。
逞しい二の腕が棚の上段にある重い荷物を降ろし、次々と箱に詰める。手の中の伝票と照らし合わせながら一人頷き、手早く箱を台車に積んでいく。
「そのうち、お願いするかもしれません」
中断される事のない作業に動く長身の体。鍛え上げられ引き締まったその背中に、クリスは力ない笑顔で応えた。
階下にある売り場に戻ろうとした時、すれ違いに入って来た人物の聞き覚えのある声に足を止める。
「ハプティズムさん、本日午後の配達分は揃ってますか? あれ、クリス?」
同期生のリヒテンダールだ。彼の方もクリスに気づいたらしい。
「どうしたの? 商品の補充? よかったら、一緒に降ろすよ?」
気安い態度でウインクしながら指差した方向には、荷運び専用の従業員用エレベーター。
彼はアレルヤから受け取った荷物と伝票を確認し、台車ごと運んでエレベーターに乗り込む。ドアが閉まる寸前に、その場に佇んだままのクリスの腕を強引に引いた。
同じ建物の中で働いているのに、勤務中顔を会わせるのは久しぶりだった。
「配送も、毎日大変なのね」
「まあね。でも仕事が多いのは、それだけうちの店が利用されてるって事だし。運転は好きだから、楽しいよ。クリスは?」
「うん。仕事はまあまあ。ただ、人手がね...」
「ああ、ディランディ主任...内緒だけどさ、ちょっと聞いたんだ。どうやら、後任者が決まってるらしい」
それでは、本当にあの上司は新店舗に取られてしまうのだろうか。
彼は仕事が大好きだし、男なら野心もあるだろう。本来なら大出世だ。部下としては喜ばなければいけない。
素直に祝えないのは、自分の心が狭いのか。
売り場に戻ると、自分よりショックを受けているだろう後輩が、忙しなく走り回っていた。
ここのところの彼女は以前にも増して、仕事に打ち込んでいる。
朝は誰よりも早く来て掃除を済ませ、品出しもクリスが出社する頃にはほぼ終えている。朝礼で伝えられる事項も熱心にメモをとり、休憩時間さえ惜しむ。
閉店後も誰より遅くまで残り、持ち場を見回り売れた商品を細かく調べ、統計を取った上で注文票を作る。
出入り業者の新商品売り込みや説明にも熱心に耳を傾けた。暇さえあれば、カタログを眺めているといった感じだ。
まるで、彼の人のいなくなった穴を一人で埋めようとするかのごとく。無理をしているのは明らかだった。


ニール・ディランディが思い出したように顔を出していたのも最初のうちだけ。
次第に回数が減り、足が遠のいて行ったある日、その人物はやって来た。
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プロフィール
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   あかり
性別:
非公開
職業:
   猫好き
趣味:
   読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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