ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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暫く間が空きました。
お盆から居座っていたお客人をようやく送り出す事ができ(決して、迷惑扱いしているわけでは...)、通常の生活に戻って落ち着いて書けました。
普段いない人が家の中にいるというのは、たとえ身内でも気を使いますね~。
そして、昨夜の大雨&雷。すっかり朝晩が涼しくなってしまい...
あ~、夏が終わったんだな~と、しみじみ感じております。
蒸し暑いよりは良いですが。
さて、いよいよ猫話、最終話です。
こちらは、これからが夏本番。
お盆から居座っていたお客人をようやく送り出す事ができ(決して、迷惑扱いしているわけでは...)、通常の生活に戻って落ち着いて書けました。
普段いない人が家の中にいるというのは、たとえ身内でも気を使いますね~。
そして、昨夜の大雨&雷。すっかり朝晩が涼しくなってしまい...
あ~、夏が終わったんだな~と、しみじみ感じております。
蒸し暑いよりは良いですが。
さて、いよいよ猫話、最終話です。
こちらは、これからが夏本番。
猫と彼と彼女と
丸まっていた小さな体が起き上がり、大きく伸びをした。器用に片足を上げて首筋を掻く。続いてザラリとした舌が体毛を丁寧に舐め始めた。
気持ち良さそうに恍惚とした表情で毛づくろいをする姿を、アレルヤは微笑ましく眺める。
コーヒーカップを握る手が止まる。
視線が、棚の上に置かれた時計―― 一点に注がれた。
「今日は…僕たちだけかもしれないね」
そろそろ現れるかと待ち構えていた友人は、今夜はなかなか現れない。
時間から考えたら、ロックオンは自分の部屋へ帰ったのかもしれない。
猫は一通り身繕いを終えると、小首を傾げて甘えるようにアレルヤの顔を覗き込む。
ご飯が欲しいのだと悟り、彼は残りの液体を一気に流し込み、立ち上がった。
「貴方が、あの子を見つけてくれてたんですね」
「道を歩いてたら、足元にジャレついて来たんだ…飼い主が探してるかも知れないとは、思ったんだが…」
夜道を並んで歩くロックオンの両腕には、ティエリアが勤めているコンビニの袋が重そうに揺れている。
バイトが終わる直前に再び店に現れた時は、ティエリアはただ素直に驚いた。
彼が何食わぬ顔で食料を物色している姿に、もう一人のバイトが意味ありげに囁く。
『本当に来たね。さっき貴方の上がる時間聞いてたから、まさかと思ったけど…彼氏だったの?』
見覚えのある顔よね~、と含みのある言葉で続けられ、ティエリアは全力で否定しようとする。
口を開きかけてハッと気付いた。
この子とこんな会話をした事など、今まで一度も無かったと。
彼女はニコニコ笑っている。妙な感じだ。
気恥ずかしいやらくすぐったいやらで、ティエリアが居心地悪そうに俯いていると、二人のおしゃべりを遮るように男がワゴンの中を指差した。
彼女が元気よく返事をし、走って行く。
買い物を済ませたロックオンは、まだその場に立ち尽くしたままのティエリアを一瞬振り返った。
真剣な眼差しが、待っている、と無言で告げていた。
「ガッカリしたか?手紙の相手が、俺で…」
軽くおどけた感じで首を竦めるロックオンに、ティエリアはサラリと癖のない髪を揺すって答えた。
「いいえ。有難うございました。その…色々と…」
正直な気持ちだった。
猫の件だけではなく、手紙のやり取りも御土産も含めた沢山の事に、お礼を言う。
興味本意だったにしろ、結果的に一人で過去から逃げ続けるだけの生活を救われたのは、事実だ。
他人とも刹那とも距離が縮まった気がするのは、間違いない。
ティエリアが、変わったのだ。刹那の言うとおり。
その分同時に苦しい思いも知った。
「余計な事しちまったかも、しれないけどな」
ロックオンはロックオンで、コンビニに通い続けた事や急に会いたがった事を詫びる。
助けを求めた相手が、苦しめられている張本人だったとは、最早笑うしかない複雑な心境だ。
会話が途切れ静寂だけが広がった。
「あの、それ…」
意を決して、ティエリアが口を開く。ビニール袋の中に納められた物の真意を確かめるために。
片方は、今夜の彼の食事。いつもより半端なく量が多い。やはり誰かがいるのかとも思う。
そして、もう片方はティエリアも買った大量の猫の缶詰。
本当に知りたいのは前者の方。
だが。
「うん? ああ、あいつ一杯食べるだろ? だから。夕べ君が持ってた分じゃ足りないかと思ってさ」
答えが得られたのは後者の方だった。
片方の手を掲げながら向けられた悪びれない笑顔が、張り詰めていたティエリアの中の何かを和らげ緩めていく。
思い起こせば最初からだった気もする。
強引だが決して不快ではない。何時の間にか黙って自然と隣りにいる。
この人はそんな人なのだ。
意外にも文章からは、控え目で細かな心配りまで見受けられた。
彼女がいるのは、仕方ないか。
再び沈黙が訪れた。
人間の都合も思惑も全く思考外で、自分の食欲を満たすのに一生懸命な猫に、アレルヤは空しくぼやく。
「美味しいかい? 君の飼い主さんは、どんな人? って言うか、返事はどうするんだろうね? ま、君には関係ないか」
―― 僕にも関係ないけどさ、と。
マンションに入り、慣れた手付きでオートロックの鍵を開ける。
郵便受けにも見向きもせずスタスタと歩いて行くロックオンの後ろ姿に、ティエリアは慌てた。
「待ってください!」
「あ?」
「あの…、私は、ここで…」
「ほら、さっさと行くぞ。猫が待ってる。どうせ部屋帰っても、一人で飯喰って寝るだけだろ」
例の男と住んでいるわけではないというのは、昨日偶然聞いた電話の内容で分かった。
あの男が何者なのかはいずれ問い質すとして、今夜はこのまま別れたくはない。
ロックオンは戸惑いを見せる少女に手を差し出す。
「大丈夫だ。ここに住んでる友達の部屋だよ」
大荷物を下げ、当然のようにアレルヤの部屋にやって来たロックオンと、後ろでひたすら遠慮して縮こまっているティエリアに、出迎えた部屋の主は呆れるやら困惑するやら…。
とにかく彼らを奥の部屋へ通した。
大好きな人が一同に会し仲良く談笑する光景に、猫だけがご機嫌で走り回っていた。
丸まっていた小さな体が起き上がり、大きく伸びをした。器用に片足を上げて首筋を掻く。続いてザラリとした舌が体毛を丁寧に舐め始めた。
気持ち良さそうに恍惚とした表情で毛づくろいをする姿を、アレルヤは微笑ましく眺める。
コーヒーカップを握る手が止まる。
視線が、棚の上に置かれた時計―― 一点に注がれた。
「今日は…僕たちだけかもしれないね」
そろそろ現れるかと待ち構えていた友人は、今夜はなかなか現れない。
時間から考えたら、ロックオンは自分の部屋へ帰ったのかもしれない。
猫は一通り身繕いを終えると、小首を傾げて甘えるようにアレルヤの顔を覗き込む。
ご飯が欲しいのだと悟り、彼は残りの液体を一気に流し込み、立ち上がった。
「貴方が、あの子を見つけてくれてたんですね」
「道を歩いてたら、足元にジャレついて来たんだ…飼い主が探してるかも知れないとは、思ったんだが…」
夜道を並んで歩くロックオンの両腕には、ティエリアが勤めているコンビニの袋が重そうに揺れている。
バイトが終わる直前に再び店に現れた時は、ティエリアはただ素直に驚いた。
彼が何食わぬ顔で食料を物色している姿に、もう一人のバイトが意味ありげに囁く。
『本当に来たね。さっき貴方の上がる時間聞いてたから、まさかと思ったけど…彼氏だったの?』
見覚えのある顔よね~、と含みのある言葉で続けられ、ティエリアは全力で否定しようとする。
口を開きかけてハッと気付いた。
この子とこんな会話をした事など、今まで一度も無かったと。
彼女はニコニコ笑っている。妙な感じだ。
気恥ずかしいやらくすぐったいやらで、ティエリアが居心地悪そうに俯いていると、二人のおしゃべりを遮るように男がワゴンの中を指差した。
彼女が元気よく返事をし、走って行く。
買い物を済ませたロックオンは、まだその場に立ち尽くしたままのティエリアを一瞬振り返った。
真剣な眼差しが、待っている、と無言で告げていた。
「ガッカリしたか?手紙の相手が、俺で…」
軽くおどけた感じで首を竦めるロックオンに、ティエリアはサラリと癖のない髪を揺すって答えた。
「いいえ。有難うございました。その…色々と…」
正直な気持ちだった。
猫の件だけではなく、手紙のやり取りも御土産も含めた沢山の事に、お礼を言う。
興味本意だったにしろ、結果的に一人で過去から逃げ続けるだけの生活を救われたのは、事実だ。
他人とも刹那とも距離が縮まった気がするのは、間違いない。
ティエリアが、変わったのだ。刹那の言うとおり。
その分同時に苦しい思いも知った。
「余計な事しちまったかも、しれないけどな」
ロックオンはロックオンで、コンビニに通い続けた事や急に会いたがった事を詫びる。
助けを求めた相手が、苦しめられている張本人だったとは、最早笑うしかない複雑な心境だ。
会話が途切れ静寂だけが広がった。
「あの、それ…」
意を決して、ティエリアが口を開く。ビニール袋の中に納められた物の真意を確かめるために。
片方は、今夜の彼の食事。いつもより半端なく量が多い。やはり誰かがいるのかとも思う。
そして、もう片方はティエリアも買った大量の猫の缶詰。
本当に知りたいのは前者の方。
だが。
「うん? ああ、あいつ一杯食べるだろ? だから。夕べ君が持ってた分じゃ足りないかと思ってさ」
答えが得られたのは後者の方だった。
片方の手を掲げながら向けられた悪びれない笑顔が、張り詰めていたティエリアの中の何かを和らげ緩めていく。
思い起こせば最初からだった気もする。
強引だが決して不快ではない。何時の間にか黙って自然と隣りにいる。
この人はそんな人なのだ。
意外にも文章からは、控え目で細かな心配りまで見受けられた。
彼女がいるのは、仕方ないか。
再び沈黙が訪れた。
人間の都合も思惑も全く思考外で、自分の食欲を満たすのに一生懸命な猫に、アレルヤは空しくぼやく。
「美味しいかい? 君の飼い主さんは、どんな人? って言うか、返事はどうするんだろうね? ま、君には関係ないか」
―― 僕にも関係ないけどさ、と。
マンションに入り、慣れた手付きでオートロックの鍵を開ける。
郵便受けにも見向きもせずスタスタと歩いて行くロックオンの後ろ姿に、ティエリアは慌てた。
「待ってください!」
「あ?」
「あの…、私は、ここで…」
「ほら、さっさと行くぞ。猫が待ってる。どうせ部屋帰っても、一人で飯喰って寝るだけだろ」
例の男と住んでいるわけではないというのは、昨日偶然聞いた電話の内容で分かった。
あの男が何者なのかはいずれ問い質すとして、今夜はこのまま別れたくはない。
ロックオンは戸惑いを見せる少女に手を差し出す。
「大丈夫だ。ここに住んでる友達の部屋だよ」
大荷物を下げ、当然のようにアレルヤの部屋にやって来たロックオンと、後ろでひたすら遠慮して縮こまっているティエリアに、出迎えた部屋の主は呆れるやら困惑するやら…。
とにかく彼らを奥の部屋へ通した。
大好きな人が一同に会し仲良く談笑する光景に、猫だけがご機嫌で走り回っていた。
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HN:
あかり
性別:
非公開
職業:
猫好き
趣味:
読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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