じわじわと...

３日後の心境...結構、ひどいこと書いてる？

きますね...日が経つにつれて...
理解はできても、納得はできない。今、まさにそういう心境です。

人間、ティエリア・アーデはハッキリ死んだと割り切りました。
もともと、存在しなかったんだとも思う。
彼は、時代に必要とされていることを感じたヴェーダが、自分の一部を使って作りだした幻だったのかな、と。
役目を終えて、あるべき場所へ戻っていった。
次に現れるときは、もう、私たちの知るティエリアじゃないかもしれない。
（...まあ、現実を言ってしまえば、映画には出るでしょうね。大人の事情で）

でも、ティエリアの物語は、奇麗に完結してるんですよ。やるべき事は一通り終わってる（表面上は！）
中身が穴ぼこだらけなのが、なんとも...残念ですが。
生まれたばかりの生き物が、世界を命を肌で感じ、泣いて笑って怒って学んで、自我を得て心を持ち、自らが与えられたものを今度は別の誰かに返せるまでに成長し、最後は満ち足りて、その生を終える。
まるで、人間の一生ですね。
ティエリアという一人の人間の、生涯を、わずか数年で全部体現してしまったみたいです。

同時に人間外の生き物としても、理解できなかった生き物を少しづつ理解し、受け入れ、共に歩み、さらには大きく影響を与えてくれた大切な人の子孫まで見守る（正確には弟ですが。子供にできなかったのも、やはり大人の事情？笑。　あれ、弟じゃなくて、子供でもよかったじゃん）。
ニールさんの残した大事な弟を、最初は認められず複雑な気持ちで見ていたのに、彼が仲間になっていく過程、恋をして傷つき立ち直り、最後には兄の意思を継いで自分自身を確立するまで、しっかり見守った。

こいつ、もうやる事、何も残ってねえじゃん。
映画がなければ、きっとあのまま消えて、はっきり消滅ではなく、どこかで見守っているよと余韻を残した感動のラストになったかも。
まあ、いろいろ謎が残っているし、来るべき対話もまだ未消化ですけど。
ちょっと、いや、かなり、寂しく哀しい。
こんなん書いている自分に万死な気分だな...


ライルさんもね。
彼は、両親と妹が死ぬとこを見てなかったのかな。兄の死も見ていない。
きっと、アニューさんが目の前で死ぬとこを見て、初めて死の実感を感じ、復讐に命を懸けた懸けずにはいられなかった兄さんの気持ちを、ようやく理解できたのかな～と。
人間て、どれだけ頭や口では分った風でいても、実際自分が体験したことでなければ、本当には理解出来ない生き物ですからね。
敵ともいえる相手を倒し、纏わりついていた様々な因縁や感情（兄へのコンプレックスとかも）を断ち切ることができたのかな～と。
ニールさんは断ち切ろうとして、断ち切る前に自分が終わってしまったけど、ライルさんはやり遂げたんだよね。
最後に、家族の墓にニールさんの名前を彫ったのも、アニューさんの墓標を建てたのも、現実を受け入れたから。
お墓を建てて、そこで手を合わせられるというのは、その人の死を受け入れたからだと思う。
二人は死んだ。でも自分は生きる。
だから、みんなに見守っていて欲しい。
描写不足で分かりにくいけど、ちゃんと彼も物語としては納まりがついてるんですよね。

ただな～返す返すも残念なのは、書き方が、表現の仕方が、微妙だったこと！！

あとは、フェルトも奇麗に成長や変化が描かれていたと思います。
幼い少女から、恋をして破れて、引きずっていた思いを奇麗に昇華して、前向きに生きていく決心をするまで。
あとのキャラはな...う～ん...
なんにせよ、もっと時間が欲しかったね。
あと、ビジネスがらみの物語に、納得のいくストーリィ性を求めてはいけないな～、とつくづく思い知りました。
前作と今作と２作品続けて。

後日談の、イノベもどきさん達は、多分あれはイノベイドは滅んだんじゃなくて、来るべきに備えて人間社会でその役目を果たしているよ、ほら君の隣にも、みたいな表現かな？
アニューさんのそっくりさんもいましたが、ぶっちゃけあの人が仮にアニューさんだとしても、それこそ「どこかですれ違ったまま」の、ライルさんとは出会わなかったアニューさんだと思うんですね。
それを考えると、人と人（人じゃなくても）の出会いって不思議だな。
まさに、運命であり奇跡でもある。

ＯＯとの出会いは、その奇跡に立ち会った瞬間だった。
まあ、厭味あり辛口発言ありだけど。
それでも、やはりきっと次も観てしまうのだろうなと思う時点で、自分は終わってる（苦笑）