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ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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夕べはいつの間にか爆睡していました。朝起きたら電気が点けっぱなし...(苦笑)
今日はそうならないように、ちゃんとしないと。

今朝、TVを観ていて、ふと思いついた話です。伝書(郵便?)猫の新聞ニュースが元ネタ。





猫と俺

「お前…、何処から来たんだ?」

目の前に突然現れたのは、一匹の子猫だった。
毛並みはお世辞にもいいとは言えない。野良猫だろうか。そのわりには警戒心もなく、伸ばした腕の先に飛び付いて来る。
掌に頭を擦付けながら、時折甘えた声で小さく鳴く。
俗に言う゛猫撫で声゛というやつだ。
ひとしきり甘えると、今度は少し距離を置くように離れ、自分の身体を数回舐めた。
キョトンとした顔で見上げてくる。
その縋るような視線を無視して背を向けるという事が出来ず、つい気がつくと片手でその身体を掴んでいた。
小さくて細い。頼りない生き物だ、と思う。
受け入れられたのだと感じたのか、気を良くした猫は、スッポリと腕の中に収まった。

「仕方ないなあー」

ドアを開け、片手に下げた荷物と反対の腕に抱えた猫と共に、部屋へと入った。
明りを灯し、ダイニングテーブルの上に荷物を置くと、側にあったTVのリモコンに手を伸ばす。何かも分からないチャンネルが賑かに部屋の中を満たした。
猫が驚いて目を真ん丸に見開く。大きな音が苦手なのか、居心地悪そうに身動ぎをした。

「腹減ってないか?」

たった今調達して来た食料の入った袋を漁る。

「ヨーグルトならあるが、喰うか?」

小皿に取り分けてやると、美味しそうにペチャペチャと音を立て食べ始めた。
TVの画面は意味のない映像を流し続ける。
おもむろに、携帯電話を開いた。

「…で、猫を拾ったの?」
「ああ…」
「それはいいけど、僕にどうしろと…」
「お前、動物には詳しいだろ? コレ、どうすりゃいいのか教えてほしい」

受話器の向こうで盛大な溜め息が聞こえた。気のいい友人の呆れたような、諦めたような声音が続く。

「ご飯は食べてるんだね? 水は? 後、目元汚れてない? お尻は?」

言われた通りに猫を引き寄せ、チェックをする。
小さな身体を掴んだり転がしたり、ひっくり返したり。

「飯は今、ヨーグルト喰ったし、水分も残さず舐めたな。目は綺麗だ。尻も汚れてねぇよ」
「とりあえず静かな場所で様子を見たほうが…明日になったら、病院に行って。病気持ってるかもしれないしね。面倒見るつもりなら、ちゃんとしないと」
「……」
「ねぇ聴いてる、ロックオン?」

同居人が出て行った日、新しい同居人(猫?)がやって来た。
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プロフィール
HN:
   あかり
性別:
非公開
職業:
   猫好き
趣味:
   読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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