ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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まず、「雨が降る」...今週は残業続きでなかなか時間がないため、第4話の更新は早くても日曜か、週明けになりそうです。
一応、週一を目標にしてたんですが...
そして、猫話。
なんか、10話で終わりそうにないです。
猫を仔猫にしてしまったため、自分で歩いて二人の部屋を行き来は難しい。そこで、配達人アレルヤ登場!(笑)
彼はうちのサイトの話では、すっかり便利キャラ&名わき役。
「雨が降る」でも、実はとっても出番の多い重要な役どころです。
刹那は...出番は少ないけど、最後おいしいところだけ持って行く。やはり主役は最強!(爆)
それでは、猫話第5話、どうぞ。
一応、週一を目標にしてたんですが...
そして、猫話。
なんか、10話で終わりそうにないです。
猫を仔猫にしてしまったため、自分で歩いて二人の部屋を行き来は難しい。そこで、配達人アレルヤ登場!(笑)
彼はうちのサイトの話では、すっかり便利キャラ&名わき役。
「雨が降る」でも、実はとっても出番の多い重要な役どころです。
刹那は...出番は少ないけど、最後おいしいところだけ持って行く。やはり主役は最強!(爆)
それでは、猫話第5話、どうぞ。
猫と友
トン、トン…
ドアをノックする音が聞こえた気がした。
ティエリアは食事中の箸を持つ手を止める。
気のせいかと、もう一度耳をすます。今度はハッキリ聞こえた。
間違いない。だが何故、チャイムではなく、しかも控えめ過ぎる音なのか。
慌てて席を立ち、そっとドア越しに僅かな隙間から通路を覗いた。
ニャァア~ン…
甘ったるい懐かしい鳴き声が響く。
見れば、玄関の前にちょこんと行儀よくお座りした子猫がいるではないか。
あの子だ!
猫は首輪をしているワケでも、何か珍しい目印があるワケでもない。
だが、ティエリアには分かった。
もどかしげな手付きでチェーンを外し、通路に身を乗り出すと、小さな身体を抱き上げた。
「帰って来たんだ?」
ふわふわの毛に頬ずりをするように顔を寄せると、細い腕がティエリアの顔を撫でた。
気持ち良さそうにうっとりとした表情で、首筋を擦り寄せて来る。
子猫を抱えたまま部屋に戻り、明るい電灯の下で全身を持ち上げ見回す。
怪我は無い。毛並みも綺麗だ。最初に見つけた時は薄汚れてボサボサだった。
それを思えば、少なくとも野良状態で近辺をウロついていたのではないだろう。
「何処かで、大事にされてたんだな…いいのか? ここへ帰って来たりして」
猫は大きな緑色の瞳でティエリアを見、もう一度、ニャアと鳴いた。
「そっち、いた、ロックオン?」
「いや。そっちは?」
「いない。何処行ったんだろ…」
ロックオンは腕時計を見た。
そろそろ出勤時間だ。
大きく息を吐き、まだ辺りをキョロキョロ見回している友人に向かって、片手を上げる。
「悪い、アレルヤ! 俺、そろそろ…」
「そうだね。猫は僕がもう少し探してみるよ。何か分かったら、知らせるから」
本当にごめんな、と両手を合わせ、お願いポーズをする。軽いウインクがロックオンらしいと、アレルヤは思う。
後ろ髪を引かれつつも「頼むわ~」と去って行く彼の背中に、「任せて!」と返した。
ああ見えても、情には厚い男だ。
異性関係は多少…いやかなり難ありだが。
アレルヤの笑みが零れた。
「さて、どうするかな」
クルリと踵を返し、階段を昇って行く。
ほんの一時間ほど前の事だ。
最近子猫を拾ったと言うロックオンが、その猫を連れて尋ねて来たのは。
暫く二人で猫と遊びながら世間話や近況報告をしあっていたが、宅急便の受け取りのためドアを開けた瞬間、勢いよく飛出してしまった。
子猫といえどもすばしっこく、あっという間に姿は見えなくなった。
マンションの各階を手分けして探したが、見つからない。
ロックオンには自信満々に応えたが、実は手立ては何もないのだった。
「何処にいたんだ? っても、分からないか…ま、いいか。そうだ、お腹空いてないか?」
あの後もキャットフードは切らさず、買い置きしていた。
ティエリアは無意識に、浮かれた調子で缶詰に手を伸ばしていた。
数日後、また逃げられて呆然とする事になるなど露ほども知らずに。
トン、トン…
ドアをノックする音が聞こえた気がした。
ティエリアは食事中の箸を持つ手を止める。
気のせいかと、もう一度耳をすます。今度はハッキリ聞こえた。
間違いない。だが何故、チャイムではなく、しかも控えめ過ぎる音なのか。
慌てて席を立ち、そっとドア越しに僅かな隙間から通路を覗いた。
ニャァア~ン…
甘ったるい懐かしい鳴き声が響く。
見れば、玄関の前にちょこんと行儀よくお座りした子猫がいるではないか。
あの子だ!
猫は首輪をしているワケでも、何か珍しい目印があるワケでもない。
だが、ティエリアには分かった。
もどかしげな手付きでチェーンを外し、通路に身を乗り出すと、小さな身体を抱き上げた。
「帰って来たんだ?」
ふわふわの毛に頬ずりをするように顔を寄せると、細い腕がティエリアの顔を撫でた。
気持ち良さそうにうっとりとした表情で、首筋を擦り寄せて来る。
子猫を抱えたまま部屋に戻り、明るい電灯の下で全身を持ち上げ見回す。
怪我は無い。毛並みも綺麗だ。最初に見つけた時は薄汚れてボサボサだった。
それを思えば、少なくとも野良状態で近辺をウロついていたのではないだろう。
「何処かで、大事にされてたんだな…いいのか? ここへ帰って来たりして」
猫は大きな緑色の瞳でティエリアを見、もう一度、ニャアと鳴いた。
「そっち、いた、ロックオン?」
「いや。そっちは?」
「いない。何処行ったんだろ…」
ロックオンは腕時計を見た。
そろそろ出勤時間だ。
大きく息を吐き、まだ辺りをキョロキョロ見回している友人に向かって、片手を上げる。
「悪い、アレルヤ! 俺、そろそろ…」
「そうだね。猫は僕がもう少し探してみるよ。何か分かったら、知らせるから」
本当にごめんな、と両手を合わせ、お願いポーズをする。軽いウインクがロックオンらしいと、アレルヤは思う。
後ろ髪を引かれつつも「頼むわ~」と去って行く彼の背中に、「任せて!」と返した。
ああ見えても、情には厚い男だ。
異性関係は多少…いやかなり難ありだが。
アレルヤの笑みが零れた。
「さて、どうするかな」
クルリと踵を返し、階段を昇って行く。
ほんの一時間ほど前の事だ。
最近子猫を拾ったと言うロックオンが、その猫を連れて尋ねて来たのは。
暫く二人で猫と遊びながら世間話や近況報告をしあっていたが、宅急便の受け取りのためドアを開けた瞬間、勢いよく飛出してしまった。
子猫といえどもすばしっこく、あっという間に姿は見えなくなった。
マンションの各階を手分けして探したが、見つからない。
ロックオンには自信満々に応えたが、実は手立ては何もないのだった。
「何処にいたんだ? っても、分からないか…ま、いいか。そうだ、お腹空いてないか?」
あの後もキャットフードは切らさず、買い置きしていた。
ティエリアは無意識に、浮かれた調子で缶詰に手を伸ばしていた。
数日後、また逃げられて呆然とする事になるなど露ほども知らずに。
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HN:
あかり
性別:
非公開
職業:
猫好き
趣味:
読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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