ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
うだるような暑さが続きますが...しかも休日は一日家にいて、で、まだ扇風機一台で頑張っています。
エアコンが苦手、というのもありますが(石油ファンヒーターも駄目です)、やはり、電気代も心配(苦笑)
猫話、第10話。
第9話はタイトルを変更しました。「猫と貴方」→「貴方と猫」
これから最大の難関、これを突破したらラストはハッピーエンドです。一応、王道展開を目指してます。
それにしても、うちのサイトのロックオンはどうしてこんなに女好きなんだか...
エアコンが苦手、というのもありますが(石油ファンヒーターも駄目です)、やはり、電気代も心配(苦笑)
猫話、第10話。
第9話はタイトルを変更しました。「猫と貴方」→「貴方と猫」
これから最大の難関、これを突破したらラストはハッピーエンドです。一応、王道展開を目指してます。
それにしても、うちのサイトのロックオンはどうしてこんなに女好きなんだか...
君と猫
「何を悩んでいるの?」
お待ち兼ねの手紙に目を通し、急に唸り出した友人に向かってアレルヤが質問する。
「なあ、コイツの事、何て呼んでるっけ?」
「何て、って…さあ?」
いまいち状況が飲み込めないアレルヤは、冗談まじりに「コイツでしょ」と返す。
ロックオンは、だよなあ…と呟きながら、紙とペンを取り出した。
「意外とマメだね、君。相手も凄いけど」
単なる思い付きの提案だったのに、正直ここまで続くとは思ってなかった。
本来彼は、女相手に熱心に手紙を書くタイプではなかった。まず行動第一ではなかったか。
幾ら彼女と別れたばかりで滅入っていたとは言え、不思議だ。
例のコンビニには足しげく通っているらしいが、未だ名前も知らぬ君、というのも珍しい。
アレルヤも一度だけ買い物に付き合った。
彼の意中の女の子は、確かに美人だった。肌の色も髪型も自然なまま、几帳面そうな服装や化粧っけのない顔が、今までとはひと味違う。
毎日通ってるのに、挨拶ついでに一言二言交わすのが楽しみだなんて、どこの中学生だろう。
どうしちゃったんだろうね、この人は…
真面目な面持ちでレポート用紙に向き合う姿にも苦笑する。
そのうち文章を考えるのに飽きたのか、ロックオンは何時の間にか外してしまった猫の首輪をしげしげと眺めていた。
「どうしたの?」
「いや、この首輪、あのコンビニに売ってるのと同じだ。俺も色違い買ったけど」
「このマンションに住んでいるなら、別に変じゃないよ?」
駅からは反対方向だが、歩いて行けない距離ではない。
案外ロックオンのように何らかの理由があって、あの店に行くのかもしれない。
ペットショップは近くにないし、あれだけ猫の餌が揃うのも他にはない。
「返事、書かないの?」
「書くよ。書くけどさ…」
―― 名前、か。
あの子の名前もまだ聞いていない。知りたいと言えば教えてくれるだろうか。
それともまた、あの冷ややかな目で交わされるのか。
アレルヤの知る限り、前の女性が出て行ってから次のお相手はまだの筈。今彼はフリーの状態だ。
コンビニのバイトに入れあげて通うくらいだから、女に懲りたわけでもないだろう。
ここ暫くは、彼の側に直接女の影がチラらついていないだけだ。
女癖の悪い友人のせいでいつも迷惑を被るアレルヤにしてみれば、束の間の平穏だった。
が、やはりそれも続かない。
ロックオンが急に意味ありげな笑顔で身を乗り出してきた。
手にはチケットのような紙を握り締め、顔の前でヒラヒラさせている。
「お前さあ、今度の土曜日暇か?」
「別に予定はないけど…?」
「うちの社長の知り合いに、一緒に映画に行きたい、って誘われてるんだが、どうだ? 女の子二人だ」
嫌な予感は的中。一応こちらの意見は求めているようで、実はもう既に決定済みなのだろう。
懲りずに自分を巻き込む辺り質が悪い。
これがなければ、本当に良い友人なのだが。
やはり、彼は彼だった。
「何を悩んでいるの?」
お待ち兼ねの手紙に目を通し、急に唸り出した友人に向かってアレルヤが質問する。
「なあ、コイツの事、何て呼んでるっけ?」
「何て、って…さあ?」
いまいち状況が飲み込めないアレルヤは、冗談まじりに「コイツでしょ」と返す。
ロックオンは、だよなあ…と呟きながら、紙とペンを取り出した。
「意外とマメだね、君。相手も凄いけど」
単なる思い付きの提案だったのに、正直ここまで続くとは思ってなかった。
本来彼は、女相手に熱心に手紙を書くタイプではなかった。まず行動第一ではなかったか。
幾ら彼女と別れたばかりで滅入っていたとは言え、不思議だ。
例のコンビニには足しげく通っているらしいが、未だ名前も知らぬ君、というのも珍しい。
アレルヤも一度だけ買い物に付き合った。
彼の意中の女の子は、確かに美人だった。肌の色も髪型も自然なまま、几帳面そうな服装や化粧っけのない顔が、今までとはひと味違う。
毎日通ってるのに、挨拶ついでに一言二言交わすのが楽しみだなんて、どこの中学生だろう。
どうしちゃったんだろうね、この人は…
真面目な面持ちでレポート用紙に向き合う姿にも苦笑する。
そのうち文章を考えるのに飽きたのか、ロックオンは何時の間にか外してしまった猫の首輪をしげしげと眺めていた。
「どうしたの?」
「いや、この首輪、あのコンビニに売ってるのと同じだ。俺も色違い買ったけど」
「このマンションに住んでいるなら、別に変じゃないよ?」
駅からは反対方向だが、歩いて行けない距離ではない。
案外ロックオンのように何らかの理由があって、あの店に行くのかもしれない。
ペットショップは近くにないし、あれだけ猫の餌が揃うのも他にはない。
「返事、書かないの?」
「書くよ。書くけどさ…」
―― 名前、か。
あの子の名前もまだ聞いていない。知りたいと言えば教えてくれるだろうか。
それともまた、あの冷ややかな目で交わされるのか。
アレルヤの知る限り、前の女性が出て行ってから次のお相手はまだの筈。今彼はフリーの状態だ。
コンビニのバイトに入れあげて通うくらいだから、女に懲りたわけでもないだろう。
ここ暫くは、彼の側に直接女の影がチラらついていないだけだ。
女癖の悪い友人のせいでいつも迷惑を被るアレルヤにしてみれば、束の間の平穏だった。
が、やはりそれも続かない。
ロックオンが急に意味ありげな笑顔で身を乗り出してきた。
手にはチケットのような紙を握り締め、顔の前でヒラヒラさせている。
「お前さあ、今度の土曜日暇か?」
「別に予定はないけど…?」
「うちの社長の知り合いに、一緒に映画に行きたい、って誘われてるんだが、どうだ? 女の子二人だ」
嫌な予感は的中。一応こちらの意見は求めているようで、実はもう既に決定済みなのだろう。
懲りずに自分を巻き込む辺り質が悪い。
これがなければ、本当に良い友人なのだが。
やはり、彼は彼だった。
PR
Comment
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
プロフィール
HN:
あかり
性別:
非公開
職業:
猫好き
趣味:
読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
カテゴリー
最新コメント
[03/29 管理人です]
[03/29 らいむ]
[08/31 管理人です]
[08/31 ゐを裡]
[08/19 管理人です]
ブログ内検索
フリーエリア
カウンター
カウンター