ガンダムOOの二次創作(小説)サイトです。基本はロクティエ。迷い込まれた方は速やかに、回れ右!をお願いします。
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最近我が家にやって来た子猫。足がでかいです。大柄に育つのかな~。
実はまだ名なしなんですが...ティーちゃんとかつけたらヤバいか。
ミルクティーちゃんとか、グリーンティーちゃんとか(苦笑)
猫話、第9話。
そろそろ佳境に差し掛かる...というか、その前振り段階。
ここまでの登場人物、三人と一匹。
今後は、少なくとも二人は出てきます。一人は刹那です。
実はまだ名なしなんですが...ティーちゃんとかつけたらヤバいか。
ミルクティーちゃんとか、グリーンティーちゃんとか(苦笑)
猫話、第9話。
そろそろ佳境に差し掛かる...というか、その前振り段階。
ここまでの登場人物、三人と一匹。
今後は、少なくとも二人は出てきます。一人は刹那です。
貴方と猫
「ただいま」
バイトから帰って来ると、玄関の前で猫が待っていた。
首にはティエリアが選んだ緑の輪、そこからぶら下げた手製の袋の中には、一通の手紙。
部屋に入るとリモコンのスイッチを押した。真夏日が続いた為、エアコンは休む事なくフル稼働だ。
ベッドの上に脱いだ衣服を放りながら、仕切りにアピールする猫の首輪から、硬く結ばれた袋のひもを外す。
取り出した紙きれを見ると、思わず口元が緩むのが自分でも分かる。
猫が待ち切れないとばかりにご褒美を催促した。
食欲の衰えを知らない猫がひたすら食事をする姿を余所に、ティエリアはテーブルの上に丁寧に皺を伸ばした手紙を広げた。
【お帰りなさい。毎日暑いですね。
猫ちゃんは相変わらず元気なようですが…ところで、この子の名前は?】
名前を聞かれて、ハッとする。気にした事もなかった。
人とコミュニケーションを取る時さえ、必要最低限しか名を呼ばないティエリアだ。
そういえば、バイト仲間さえフルネームを知らない。
ほぼ毎日もしくは一日置きに現れるあの男も、名乗らないしこちらの名を尋ねてこない。
ただ一度、友人らしき人と連れ立って店を訪れた時、何と呼ばれていたか。
遠くてハッキリとは聞き取れなかったが。
『…ク、オン…』
色白な彼と並ぶと浅黒い肌が目立つ、前髪を片方だけ長く伸ばした静かに笑う人だった。
年は下に見えたが、とても親しそうにふざけあっていた。
籠に山程の買い物をし、二人で大荷物を抱えて帰って行くのをチラリと盗み見たティエリアに、彼は派手なウインクを残した。
友達のほうも遠慮がちに頭を下げた。
店を出た直後、何やら盛り上がっている様子だったが。
何時ぞやの食料もあの人と二人分だったのだろうか?
いや、たまたまあの日は男友達と飲んだだけかもしれない。
ニャア…
すっかり空になったお皿を前足で叩いて、猫はお代わりを強請った。
「食べ過ぎだ。お前、少し太ったんじゃないか? 名前、コロ助とかつけるぞ」
あちらの部屋でも美味しいものを貰っているのだろう。
やせ細り栄養失調だった面影など見当たらないほどに、猫は毛艶も良く健康そうな身体つきになっていた。
【暑い中、毎日お疲れ様です。時間に不規則なお仕事だということですが、
どうぞ健康にはお気をつけて。
-------------------------略-------------------------
実はこの子はまだ名前がありません。
そちらでは、どんな風に呼ばれているのでしょうか?】
不器用な手縫い袋の中身を確認し、二人の男は目配せをし合う。
やり取りをしているのはロックオンだが、アレルヤもちゃっかり便乗している。勿論、全文読んでいるわけではない。
落ち着いた色合いのグラデーション模様の便箋に、神経質そうな右上がりの文字。
どことなく、あのコンビニ少女の几帳面さを連想させた。
「ただいま」
バイトから帰って来ると、玄関の前で猫が待っていた。
首にはティエリアが選んだ緑の輪、そこからぶら下げた手製の袋の中には、一通の手紙。
部屋に入るとリモコンのスイッチを押した。真夏日が続いた為、エアコンは休む事なくフル稼働だ。
ベッドの上に脱いだ衣服を放りながら、仕切りにアピールする猫の首輪から、硬く結ばれた袋のひもを外す。
取り出した紙きれを見ると、思わず口元が緩むのが自分でも分かる。
猫が待ち切れないとばかりにご褒美を催促した。
食欲の衰えを知らない猫がひたすら食事をする姿を余所に、ティエリアはテーブルの上に丁寧に皺を伸ばした手紙を広げた。
【お帰りなさい。毎日暑いですね。
猫ちゃんは相変わらず元気なようですが…ところで、この子の名前は?】
名前を聞かれて、ハッとする。気にした事もなかった。
人とコミュニケーションを取る時さえ、必要最低限しか名を呼ばないティエリアだ。
そういえば、バイト仲間さえフルネームを知らない。
ほぼ毎日もしくは一日置きに現れるあの男も、名乗らないしこちらの名を尋ねてこない。
ただ一度、友人らしき人と連れ立って店を訪れた時、何と呼ばれていたか。
遠くてハッキリとは聞き取れなかったが。
『…ク、オン…』
色白な彼と並ぶと浅黒い肌が目立つ、前髪を片方だけ長く伸ばした静かに笑う人だった。
年は下に見えたが、とても親しそうにふざけあっていた。
籠に山程の買い物をし、二人で大荷物を抱えて帰って行くのをチラリと盗み見たティエリアに、彼は派手なウインクを残した。
友達のほうも遠慮がちに頭を下げた。
店を出た直後、何やら盛り上がっている様子だったが。
何時ぞやの食料もあの人と二人分だったのだろうか?
いや、たまたまあの日は男友達と飲んだだけかもしれない。
ニャア…
すっかり空になったお皿を前足で叩いて、猫はお代わりを強請った。
「食べ過ぎだ。お前、少し太ったんじゃないか? 名前、コロ助とかつけるぞ」
あちらの部屋でも美味しいものを貰っているのだろう。
やせ細り栄養失調だった面影など見当たらないほどに、猫は毛艶も良く健康そうな身体つきになっていた。
【暑い中、毎日お疲れ様です。時間に不規則なお仕事だということですが、
どうぞ健康にはお気をつけて。
-------------------------略-------------------------
実はこの子はまだ名前がありません。
そちらでは、どんな風に呼ばれているのでしょうか?】
不器用な手縫い袋の中身を確認し、二人の男は目配せをし合う。
やり取りをしているのはロックオンだが、アレルヤもちゃっかり便乗している。勿論、全文読んでいるわけではない。
落ち着いた色合いのグラデーション模様の便箋に、神経質そうな右上がりの文字。
どことなく、あのコンビニ少女の几帳面さを連想させた。
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あかり
性別:
非公開
職業:
猫好き
趣味:
読書、ものを作ること
自己紹介:
ガンダムOOのパロディ小説がメイン。
基本はロックオン×ティエリア、甘くはないです。
更新はマイペース。気長にのんびり、大きなお心でお付き合い頂けると嬉しいです。
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